小学4年生の時、無賃乗車して異国で迷子になった話 (前編)
小学4年生の時、無賃乗車して異国で迷子になった話。
これは僕が小学4年生の時の話である。当時は親の仕事の関係でドイツに引っ越したばかりでした。また、学校は日本人学校に通っていたため、ドイツ語は全く喋れない状態でした。
◇当時の僕がどんな少年だったかというと
・毎日、先生に怒られているクソガキ
・サッカー少年
でしたw
学校で良い子にはなれない不器用な性格は、この頃からなんだなと痛感(苦笑)
そんな僕の性格が災いして、ドイツという異境の地で迷子になってしまう事件がありまして、それを懺悔したいと思います!(笑)
◇ 普段は、徒歩登校の僕が無賃乗車をしたワケ
当時、僕の家から学校まで
① 徒歩20分 ← 毎日こっちで登校
② 電車で一駅 5分
という距離でした。また田舎の駅だったので無人改札なのも大きな特徴。
そこで少年Aは何を思ったのか、"歩くのダルいし電車乗っちゃえっ"って軽いノリで乗車券を購入せずに、無人改札を華麗にパスし、電車に乗車しました!これで徒歩20分のところ、5分で着くぜヤッタ!っと思っていた。
※良い子のみなさんは真似しないでください。
ハイっ。
その 少年A こそが現在の "就職を控えた男" 僕になります。
ドイツ鉄道連盟の皆様ごめんなさいっ!
しかし、普段電車に乗らない僕は重要な "あること" を知らなかった。
それは...
降車時、ボタンを押さないとドアが開かないタイプの電車だったのである!
※日本でも都会を外れるとこういう電車ありますよね?
そう、このシステムを知らなかった僕はいつもより早く学校に着くはずが、墓穴を掘ったのである。
乗車して、学校の最寄り駅に着いたものの電車のドアが開かない。。
小学4年生の僕はパニックになってしまった。やばい。"何で開かないんだー泣"
そしてそのまま、3〜4駅もパスし今まで見たことのない風景が車窓から広がる。
僕はこの土地に引っ越してきたばかりであり、ドイツ語も喋れない。
しかしこのままだと学校には辿り着けないし、そもそも降りれない!
◇ 優しいドイツのおばさんとの出会い
僕は車内の近くにいた、優しそうな小太りのおばさんドイツ人(推定50代)に助けを求めた。
小4の"就職を控えた男"
『ヤーパン(japan) シューレ(schule)』
和訳:『日本・学校』
とだけ連呼し、今乗っている電車の進路とは反対方向にある、日本人学校に行きたいんだとの趣旨をなんとか伝えようとした。
また、身振り手振りでどうしても自力ではドアを開けることができないということも主張した。
つまり、僕が日本人学校の最寄り駅に着くまでは、一緒にいてくれということを要求したのだ。
ドイツ人のおばさんは、僕の不安を感じ取ったのか、最後まで一緒にいてくれることを約束してくれた。本当に今思い返しても感謝である。大人になったいま、自分も子どもには優しくしようと思う。
そして "小4の日本人少年"と"50代のドイツ人おばさん"は電車を降りて、反対のホームに向かった。
◇ 気付いたら時刻が...
またその時、駅ホームに設置してある時計に目をやると、学校の始業開始の時刻を20分ほど過ぎていたのである.....
(続く)